TSUKUDANI TENYASU HONTEN
世代を超えて愛される、
江戸老舗の味。
佃で生まれた食べ物と言えば「佃煮」。小魚を塩辛く煮込み、江戸時代から保存食として愛されてきました。隅田川のほとりの道を歩いていると、老舗の佃煮屋さんを発見!
佃の歴史を感じさせる建物。
▲間口は狭いですが奥行きがある町家建築です。
藍染めの太鼓のれんがビシッと格好良い、味のある町家です。創業は天保8年(1837年)、江戸時代の後期。小さな離島だった佃島に、渡し船が通っていた頃だそう。「魚は大好物にゃ!」そっか、もんにゃんには最高の場所だね。早速入ってみよう。
あさりや海老に、うなぎまで。
▲量り売りのほか、詰め合わせのギフトもあります。
店内には20種類ほどの佃煮がいっぱい。あさりや海老、白すにたら子…どれも美味しそう。こだわりは創業以来受け継がれてきた「たれ」とのこと。180年以上にわたって素材を煮込んできた煮汁です。それが天安ならではの味の秘密なんですね。
素材にも調味料にもこだわって。
▲お土産をどれにしようか迷っているもんにゃん。
私たちは一番人気の昆布や、生姜の佃煮をいただきましたが、ピリッと辛口で美味しい!お醤油は300年ほどの歴史がある千葉県産の「澪つくし」を使っているそうです。変わらない伝統の味に、親子三代でファンという方もいるとか。
これからも佃煮ひとすじ。
▲昔の佃島の写真などが店内に飾られています。
「昔からの味を守ることをいちばん大切にしています。そのため販路を広げすぎず、自分たちの手が届く範囲でこれから何十年、何百年と続けていきたいですね」と語るのは専務の宮田さん。180年以上受け継がれてきた佃煮を、ここでぜひ味わってみてください。
(取材:2021年9月)
住吉神社の参拝客が泊まる船宿で、天安の佃煮がよく出されたことから広まっていったそうだにゃ!
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