TSUKISHIMA NAGAYA SCHOOL
長屋の中をのぞくと、
そこは地域雑誌の編集部だった。
もんじゃストリートの賑わいから少し離れた路地にある、昔懐かしい長屋。看板には「月島長屋学校」と書いてある。多くの人たちが集まっているようだけど、一体何をしているのだろう??
月島を研究する場。
▲外壁は「下見板張り」と言って、少しずつ重なり合うように張ってある。昔ながらの良い雰囲気にゃ~。
▲中に入ると廊下に飾られている長屋学校のイラスト。
月島長屋学校を主宰する、芝浦工業大学 建築学部建築学科 教授の志村秀明さんにお話を伺いました。ここは、2013年に開設した芝浦工業大学の地域連携施設とのこと。まちの人たちや学生さんが月1回集まって、地域のことを研究・発信するコミュニティなんだそうです。
リノベーション長屋。
▲奥の階段から2階に上がると住居になっているにゃ。
この長屋は、志村さんの祖父が建てた二軒長屋。築90年以上の木造長屋のため、リノベーションを行い住居兼仕事場にしたそうです。芝浦工業大学の学生さんや志村さん夫婦で作業を行い、長屋の部分も再利用して雰囲気を残したとか。みんなで作った秘密基地のようなわくわくする空間。こんな長屋って良いよねぇ。
みんなで編集会議。
▲「飲み屋で仲良くなって」そんなつながりで参加される方も。
11名から始まった長屋学校も、新しい仲間が少しずつ増えているとのこと。この日は地域雑誌「佃・月島」の編集会議。次は何を書こうかと話は尽きません。参加している方に話を聞くと、「もんじゃだけじゃない月島の魅力を学べて楽しい」「月島に住んで感動したことを、人に伝えられるのがうれしい」と、みんな楽しそう。長屋的な心地良いコミュニティの輪が、これからもどんどん広がっていきそうです。
(撮影:2021年9月)
残念ながら長屋学校のある一帯は再開発されることが決まっているそう。見に行くなら今のうちにゃ!
月島の歴史・路地と長屋篇
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