▲大通りでひときわ目を引く緑に囲まれたお店です。

喫茶ライフ。その名の通り、月島に住む人々の生活にいつも寄り添ってきた喫茶店です。こうして写真を撮っている間にも、常連らしきお客さんが入っていきます。 私たちも扉を開けて中に入ってみると、「ここはいつの時代にゃ…？！」と戸惑うもんにゃん。革張りの壁や椅子、昔ながらの温もりのある内装に、たしかに昭和へとタイムスリップした気分になります。

▲兄弟でお店を運営。キッチンに立つのは主に弟さんです。

「ライフは昭和35年に祖父が始めたお店です。テーブルや椅子は修理しつつ、当時のものを使っています」そうお話してくれたのは奥田さん（兄）。建物はおよそ築90年、かつてはお隣さんともつながった四軒長屋だったというから驚きです。何とも言えないノスタルジックさはそこから生まれているんですね。納得。

▲常連さんは何も言わなくても「いつもの」が出てくるとか。

コーヒーにバタートースト、クリームソーダにミルクセイキ。メニューの表記もずっと昔のまま。珈琲豆の仕入先もずっと一緒とのこと。変わらないことが、多くの常連さんから愛されている理由なのかな。人生にひとときの休息をくれる喫茶ライフ。ここで忙しい日々をちょっとだけ忘れて、また明日も頑張ろう。そう思わせてくれる素敵なお店です。
（取材：2021年9月）