▲戦災を免れた月島には、古い建物が数多く残っています。

まちの中を走るまるで路面電車のようなカラーリングですが、この建物は大正10年（1921年）に設置された交番。大正15年に鉄筋コンクリート造りに改築してからは、ずっとそのままの姿だそうです。昔はこのあたりに映画館や寄席があってかなり賑わったみたい。多くの人が交番に訪れたんだろうなぁ。

▲警視庁に現存する、いちばん古い交番の建物です。

そんなこの交番もある時に廃止案が出ました。すぐ隣の佃と勝どきにも交番があったためです。しかし、月島に住む人々からのたっての願いで残されることになったのだとか。今は「地域安全センター」と名前を変え、地域の安全活動の拠点として人々を守っています。100年間も月島に愛されつづけてきたのはすごい！

▲働いているのはお巡りさんではなく、地域安全サポーター。

「昔と比べて若い人が増えたと感じます。穏やかな人が多いまちであるのはずっと変わりません。まちの人たちが丁寧に作り上げてきたものだと思いますね」そう語るのは勤務して5年、警察官OBの椎名さん。月島をやさしく見守ってきた椎名さんの横で「かっこいい仕事だにゃ～」と憧れるもんにゃん。もんにゃんも長く愛されるような存在になれるといいね！
（取材：2021年9月）